ニューロントレーシング

神経細胞の形態および結合性は、神経細胞機能の重要な要素です。Molecular Probes® の標識および検出ツールには、神経ネットワークとその機能を精査するための多種多様なプローブがあり、それぞれのプローブ群には多様な色調の蛍光カラーが用意されています。

蛍光トレーサーは直接検出できるというメリットがあると同時に、シグナルを増幅するために使用される抗体やストレプトアビジン-色素コンジュゲートのハプテンにもなります。

神経ネットワークのトレーシングに用いられる技術は、シングル セルをトレーシングするものと細胞集団をモニタリングするものに分けられます。ほとんどの蛍光プローブは新鮮組織切片および培養細胞実験に問題なく使用できますが、固定組織およびin vivoに使用する際には特別な条件が必要です。

ヒドラジド &バイオサイチン

hydrazides & biocytins for neuron staining 

マイクロインジェクションまたイオン導入法によってローディングされるこれらのプローブは、固定可能で光安定性が高く、一般的に神経突起のトレーシングおよびギャップジャンクション研究に用いられます。

細胞膜染色

cell membrane staining 

細胞膜における側方拡散により、脂質トレーサーは細胞の生存性を損なうことなく細胞膜を標識します。または固定組織切片において神経突起のトレーシングにもご利用いただけます。

デキストラン結合

dextran conjugates for neuron staining マイクロインジェクションまたイオン導入法によってローディングされるデキストランは、神経突起のトレーシングおよびギャップジャンクション研究に用いることができます。

 

タンパク質コンジュゲート

Protein conjugates for neuron staining 生細胞および固定細胞に使用することができ、マイクロインジェクションまたはイオン導入法によって導入されるこれらの蛍光プローブは、固定可能かつ部位特異的であり、軸索膜の染色および神経細胞サブタイプの判別に利用できます。