Search Thermo Fisher Scientific
紫外可視分光光度計のアプリケーション
当社の紫外可視分光光度計はその豊富な製品ラインアップでお客様の分析の課題を解決します。実績のあるデザインとユーザーフレンドリーなソフトウェアによって、定量や純度測定などが簡単に行えます。基礎研究、品質管理、化学、医薬品、教育、ライフサイエンス、食品および飲料の分野で一般的に使用されるさまざまなアプリケーションに、業界で実証済みのソリューションをご活用ください。
教育用
次世代の科学者育成のためには、学生に実際の機器に触れることのできる機会を提供することが必要です。物質の元素分析および構造解析における紫外可視分光法の教育と実践的トレーニングは、多くの化学教育のカリキュラムにおいて重要な位置を占めています。
化学の入門、有機化学、または高度な機器分析コースのいずれの教育においても、Thermo Scientific GENESYSおよびSPECTRONIC分光光度計は、使いやすさ、信頼性の高い操作性、そして最新の接続ソリューションを提供します。当社のコースとリソースをご覧になり、カリキュラムのニーズに合ったレッスンプラン、ビデオ、Webセミナー、製品をご覧になり、学生の知的好奇心を刺激するための最適な方法をご検討ください。
紫外可視分光光度計の医薬品アプリケーション
紫外可視分光法は、医薬品開発の研究および品質管理の段階での試験において、十分に確立された信頼性の高い分析手法です。Thermo Scientific Evolutionシリーズ紫外可視分光光度計は、高精度な測定を実現し、USPおよびEPのすべての性能特性を満たし（Evolution ProはJPにも対応）、さらにThermo Scientific Insight Proセキュリティソフトウェアにより、21 CFR Part 11への準拠を可能にします。
規制対象のラボラトリーの紫外可視分光光度計には、設置時および定期的な性能検証が要求されます。国際的に展開している各国の薬局方は、製薬業界のさまざまな基準に対して特定の性能レベルを定義しています。
薬局方における紫外可視分光法の性能要件
原薬（API）の開発：スキャンからストップアンドフローのカイネティクスまで、紫外可視分光法は創薬や医薬品開発における一般的な技術です。
不純物の定量：紫外可視分光法は、医薬品モノグラフにおいて、薬剤成分や医薬品中の不純物の定量に一般的に使用されています。
溶出試験：紫外可視分光法は、錠剤などの経口固形製剤の溶出試験の結果を解析する手法として、長年にわたり使用されてきました。
化学物質の同定および定量：紫外可視分光法により、医薬品／薬剤成分の化学的同一性の確認や純度の定量化が可能になります。
イブプロフェンは、痛み、発熱、炎症などを治療する薬剤として使用されます。USPおよびEPには、イブプロフェンサンプルの品質を確認するための、紫外可視分光法やその他の技術を使用した同定試験が記載されています。当社のアプリケーションノート「USPおよびEPのモノグラフに準拠したイブプロフェンの分光光度分析」では、Thermo Scientific INSIGHTソフトウェアを搭載したThermo Scientific Evolution Pro紫外可視分光光度計を使用して、紫外可視分光光度計による同定試験を紹介しています。
品質管理のための紫外可視分光光度計
品質保証／品質管理
高品質データを常に正確に収集して報告するためには、ラボラトリーの品質管理プロセスが重要です。プロセスの任意の段階で発生した問題は、仕様外の結果、製品リリースの遅延、製品回収などのさまざまな結果につながる可能性があります。このような問題の要因のいくつかは、分析者のミスやメソッドの予期しない逸脱により発生します。
GENESYSまたはEvolutionシリーズの紫外可視分光光度計と直感的なソフトウェアを使用すると、入荷原料、工程内材料、および最終製品の迅速かつ正確な分析が可能になり、専門技術を有しないオペレーターでも迅速に結果を得ることができます。GENESYSシリーズ分光光度計は、タッチスクリーン操作とプリプログラムされたメソッドにより、必要な結果を迅速に得ることで下流の品質問題を防止することができます。または、Evolutionシリーズ紫外可視分光光度計をお選びになると、信頼性と汎用性の高いハードウェアと直感的なThermo Scientific Insight Proソフトウェアを組み合わせて、組織の多様なニーズや規制順守に対応できます。さらに温調付きセルチェンジャーとオートサンプラーを追加して、サンプルスループットを向上させることができます。化学品分析や品質管理用の反射や透過に特化したアクセサリーも選択可能です。
ワークフローに複数の分析を組み込むことで、品質管理の信頼性を高めることができます。当社の直感的な分光測定装置は品質管理/品質保証の検査に最適で、迅速かつ信頼性の高い結果を実現します。。
品質管理のための規制順守
品質が重視される事業または規制を受けるラボラトリーでは、機器が提供する測定結果に高い信頼性とそれを裏づけるためのドキュメントが必要です。当社は、Evolution One/One PlusおよびEvolution Pro紫外可視分光光度計のシステム適格性確認および検証パッケージ、認証サービス、およびオペレータートレーニングのポートフォリオを提供しており、導入時間の短縮、システム性能の保証、規制順守の容易化を支援します。
紫外可視分光光度計の食品および飲料アプリケーション
食品および飲料の開発は、製品のコンセプト作りから研究開発、そして商品化に至るまで繊細で複雑です。食品および飲料の品質管理と分析では、製品をより健全で清潔、かつ安全なものとするため、成分、汚染物質、最終製品（食品）の官能特性、栄養成分、化学組成を評価できるようにします。
飲料分析のための分光法
ノンアルコール飲料やアルコール飲料では、成分やその他物質の決定的な特性を評価するために、信頼性の高い飲料分析法が必要です。通常、これは可視域の比色測定で評価されます。紫外可視分光光度計は、製品の品質が仕様の範囲内にあるかを検証するための迅速で安価な使いやすい分析装置です。特にビール、ワイン、ジュース、エナジードリンク、ソフトドリンク、水などの飲料、その他の薄い液体の飲料に適していますが、蜂蜜のような粘着性のある濃い液体、パーム油のような油性の液体などにも使用できます。
VISIONliteソフトウェアで飲料分析を実現
Thermo Scientific VISIONlite 5ソフトウェアは、当社のスタンドアロンの紫外可視分光光度計の機能を拡張し、実験結果および分析結果の表示と報告を容易にします。
|
| Thermo Scientific VISIONlite EnzLabソフトウェアには、すべての標準的な酵素テストキットのメソッドと操作手順があらかじめ定義されています。 |
Thermo Scientific VISIONlite ColorCalcソフトウェアで、透過スペクトルや反射スペクトルを記録し、さまざまなアプリケーションで色判別計算を実行する機能を追加できます。
| Thermo Scientific VISIONliteワイン分析ソフトウェアでは、ワインやジュースの分析で一般的な測光、比色、酵素の分析手順があらかじめ定義されています。 |
GENESYS 50/150で使用するBeerCraftアプリケーションソフトウェア
紫外可視分光光度計は、サイズ、簡易性、コストパフォーマンスの高さ、およびさまざまな検査を利用できることにより、ビールの分析および醸造用成分の評価に最適な装置となります。Thermo Scientific BeerCraftアプリケーションソフトウェアを使用すると、複雑な計算を行うことなく、それぞれの特徴をもつビールの一貫性評価が簡単に確保できます。
あらかじめプログラムされたメソッドにより、ボタン1つで20種類以上のビール特性を迅速かつ簡単に測定でき、ビールの独自性とブランドの成功をサポートします：
紫外可視分光法とBeerCraftアプリケーションソフトウェアは、ビール醸造の工程でどのように貢献するのでしょうか？
Omega Yeastは、世界中の醸造専門家や自家醸造者向けに信頼性の高いオーダーメイドの酵母と細菌のピッチを提供することを目的に、2013年に設立されました。大小さまざまな規模の醸造所と連携しており、菌株の選択やトラブルシューティングに関するアドバイスを提供しています。 「…当社は、研究用の低価格スクリーニングツールとして、比色分析に大きく依存していることがわかりました。この仕様は、ホップクリープ、糖化酵母、野生酵母の代謝産物、ヘイズに対する酵母の寄与、酵母の栄養要件などのトピックの研究に役立っています。」 クラフトビール醸造のケーススタディ - Omega Yeast醸造所を読む（英語）
|
|
pFriem Family Brewersは、ベルギーやドイツのすばらしい醸造業者からインスピレーションを得て、職人技により太平洋岸北西部ならではの風味を持つ好評のビールを生み出しました。その検査工程と紫外可視分光法により、安定した品質と風味が保証されます。 「…分光光度計は、ビールの日常的な検査において、さまざまなレベルで非常に有効なツールであることがわかりました。多くの種類の検査に対応できるため、すぐに当社の品質ラボラトリーに不可欠な要素となりました。これなしでビールの品質プログラムを実施することは今や想像できません。」 |
紫外可視分光光度計のライフサイエンスアプリケーション
紫外可視分光法は、学術研究、バイオテクノロジー、医薬品、環境、ライフサイエンス産業などの分野で役立つ多才なツールです。シンプルな手法により、タンパク質から細菌、核酸にいたるまで、バイオマテリアルの定量と適格性確認が可能です。
タンパク質の分析と測定
バッチ品質管理の一環として、あるいは追加反応の前の前駆体として、タンパク質サンプルを検査する場合、測定の正確さと効率性が不可欠です。サーモフィッシャーサイエンティフィックは、それぞれ特有の状況に合わせた柔軟なソリューションを提供します。
ワクチンの開発および生産
COVID-19ワクチンなどのmRNAワクチンをタイムリーに製造し、ワクチンが汚染されないようにするためには、細菌培養の増殖速度を評価、最適化し、結果として得られるオリゴヌクレオチドの品質を測定できることが重要です。
化学品分析における紫外可視分光光度計
紫外可視分光光度計およびサンプルの吸光・透過・反射の光量を測定するアクセサリーにより、定量化と適格性確認の両方が可能になります。サンプルが特定の波長の光にどのように影響するかを測定することにより、生体分子（核酸、タンパク質などのライフサイエンスアプリケーション）、その他の有機化合物、および無機金属を容易に定量できます。または、紫外可視吸収スペクトル全体を測定し、既知の化合物のスペクトルと比較することで、固有のピークプロファイルに従って物質を正確に同定することができます。
紫外可視分光法は、ここに示すように、燃料中の鉄から核酸またはタンパク質の生体分子の純度確認まで、さまざまな場面で化学物質の同定および定量を行うことができます。
細菌培養における紫外可視分光光度計の利用
細菌培養の増殖を追跡するには、細菌懸濁液を通過する際に、機器の検出器から（化学吸光度ではなく）散乱される光の量をモニタリングします。この光の量は、細菌数の増加に反比例して減少します。分光光度計を使用して増殖をモニターし、600 nmで光学密度（OD）を測定することは、この微生物学の中心的な技術の管理を簡素化するのに役立ちます。
For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.