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  • マイコプラズマや MMV やベシウイルスの検出、および残存 DNA 定量での、操作時間が短く、費用対効果に優れた DNA 抽出
  • 複雑なサンプルから定量的かつ再現性良く DNA を回収
  • 試薬充填済みの PrepSEQ®Express カートリッジとすぐに使用可能なプロトコルによる設定不要の自動化装置
  • コンタミネーションのリスクを最小限に抑えることが可能な閉鎖系システム
  • 汚染物質および不純物の工程内試験に最適

製品

サンプル調製と自動化装置

製造工程または宿主細胞株由来の汚染物質および不純物を、迅速かつ正確に測定できることは、工程内試験を実施する上で重要です。これらの試験結果を下流工程の特性評価の一部として使用すれば、後続の工程を実施するかどうかを実際の結果に基づいて判断することができます。

AutoMate Express™ Nucleic Acid Extraction System は、汚染物質や不純物試験の核酸抽出操作を手作業ではなく、自動で処理することができる使いやすい卓上型装置です。この装置は、細胞培養、原材料(例えば血清)、およびカラム精製のような下流工程由来のサンプルやバルク原薬(BDS)サンプルなど、多様なサンプルタイプから DNA および RNAを定量的に回収するために確立された、PrepSEQ® 核酸抽出キットを使用します。

細胞培養での汚染物質の 3-in-1 抽出プロトコル

AutoMate Express™ のプラットフォームを使用して、哺乳類細胞の培養での主要な汚染物質(マイコプラズマ、MMV およびベシウイルス)の核酸抽出を行えます。ある生物から DNA と RNA を抽出する際、柔軟にプロトコルを選択でき、3-in-1 抽出プロトコルでは、一つのサンプルからマイコプラズマ、MMV、およびベシウイルスの核酸を同時に抽出できます。図 1 および図 2 は、細胞培養の代表的なサンプルマトリクスに、マイコプラズマまたは MMV の DNA もしくは細胞/ウイルスを添加して、AutoMate Express™ System で抽出した場合の DNA 回収結果です。ワークフロー(図 3)は、完全に手作業なしで核酸抽出を行えるように設計されていて、再現性のある抽出効率を得られ、結果が得られるまでの時間を短くすることができます。

抽出効率のデータ

 

図 1.PBS(青)、ウシ胎仔血清(黒)、CHO 培地(灰色)、および調整された CHO 培地(茶)に添加した(A)マイコプラズマ DNA および(B)MMV DNA の抽出結果です。各マトリックスにコントロール DNA を添加した回収対照 (RC) を用いて、抽出効率を評価しました。


図 2.PBS(青)、ウシ胎仔血清(黒)、CHO 培地(灰色)、および調整された CHO 培地(茶)に、(A)M. arginini および(B)MMV を添加して DNA を抽出しました。各測定で、マイコプラズマ識別ポジティブコントロールまたは MMV ポジティブコントロールを 500、1,000 および 2,000 コピー添加したコントロールも調製し、リアルタイム PCR アッセイで測定しました。


図 3.AutoMate Express™ System での 1 時間のワークフロー。

 

AutoMate Express 核酸抽出システムと分析キット

AutoMate Express™ のプラットフォームでは、汚染物質や不純物から効率的に核酸を抽出するためのすべての操作を、閉鎖系システム内にて自動的に実行します。システムは、抽出試薬が含まれた密閉カートリッジとプラスチック製品(チップ、サンプルチューブ、溶解用チューブ、および溶出用チューブ)で構成された PrepSEQ® Express キットを使用します。機器の設置面積が小さいため、設置するのが容易です。最大 13 サンプルを通常 1 時間以内で処理することができ、得られた抽出液はリアルタイム PCR で、SEQ 分析試験用製品を用いてすぐに測定することができます。

 

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