紫外線活性化架橋剤

光反応性架橋剤は、非特異的なバイオコンジュゲーションに広く使用されます。光反応性化学基には多数の選択肢がありますが、ジアジリンとアリールアジドの2種類が最も多く選ばれます。

アリールアジドとジアジリンのような光反応性試薬は、結合相手との相互作用を捕捉するヘテロ二機能性架橋剤として最も頻繁に使用されます。通常、これら光反応性試薬は次のように使用します。

  1. 精製したベイトタンパク質を、アミン反応末端またはスルフヒドリル反応末端を利用する架橋剤で標識します
  2. 次に、その標識したタンパク質をライセート試料に添加し、そのイントラクタと結合させます
  3. 最後に、紫外線での光活性化により、フェニルアジド基を介した結合が開始します

アリールアジドは、架橋反応や標識反応に使用される最も広く知られた光反応性化学基です。アリールアジドは、紫外線(250~350 nm)に曝露されると、以下のいずれかが可能なニトレン基を形成します。(1) 二重結合を用いた付加反応を開始する、(2) C-H部位またはN-H部位への挿入、(3) 環拡大を経て求核基(例:第一級アミンなど)と反応する。

ジアジリンは、架橋試薬や標識試薬に適した新規クラスの光活性化学基です。ジアジリン(azipentanoate)基は、フェニルアジド基よりも良好な光安定性を有し、長波長の波紫外線(330~370 nm)で簡単かつ効率的に活性化されます。

実験に適切な光反応性架橋剤をお選びください

反応基製品スペーサーアーム(Å)切断可能水溶性細胞膜透過性
NHSエステル/アリールアジドANB-NOS7.7 Short不要不要不要
Sulfo-SANPAH18.2 Long不要必要不要
NHSエステル/ジアジリンSDA3.9 Short不要不要必要
Sulfo-SDA3.9 Short不要必要不要
LC-SDA 12.5 Mid不要不要必要
Sulfo-LC-SDA12.5 Mid不要必要不要
SDAD 13.5 Midチオール不要必要
Sulfo-SDAD13.5 Midチオール必要不要

特徴のある光反応性架橋剤と付属品

光活性架橋剤および紫外線架橋法の使用のための、252 nm、302 nmおよび365 nmからなる短波長から長波長の電球を備えたコンパクトな紫外線ランプ。

NHSエステルおよびソラレン反応基からなるアミノ基 - DNA架橋剤であり、ピリミジン塩基の隣への光活性化インターカレーションを介してDNAに結合する。

細胞培養中にin vivoでの紫外線活性化によりタンパク質インタラクタと架橋するタンパク質発現用の、ロイシンおよびメチオニンのジアジリン類似体。

共有結合的に架橋してタンパク質相互作用の結合相手にビオチン標識を転移させる、第一級アミンでの化学標識精製タンパク質。

For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.