EVOS Imaging Systemの共通の特長

今日の競争的な科学研究分野において、学術論文レベルの画像作成は不可欠です。卓越したイメージングコンポーネント、コンパクトな設計、および直感的に使用できるソフトウエアなど、EVOS Imaging Systemが実験を成功させるためにどのように設計されているかをご覧ください。

高分解能イメージング

鮮明で詳細な画像を生成する性能は非常に重要です。高分解能であることは、細胞の構造やプロセスの可視化と分析を可能にします。すべてのEVOS Cell Imaging Systemに共通する主な特長は、高品質の画像です。わずか数回クリックするだけで、研究データのストーリーを伝えるのに役立つ鮮明で明るく、学術論文レベルの画像やビデオを取得できます。


倍率オプション

EVOS Cell Imaging Systemには、蛍光イメージングのための優れた高感度モノクロカメラ、比色イメージングに最適な高感度カラーカメラ、または最大限の柔軟性を実現するモノクロカメラとカラーカメラの両方を含む選択肢があります。EVOS対物レンズは、可視光から近赤外光まで、優れた光学性能を発揮します。

倍率1.25~100倍の範囲の40種を超える高性能対物レンズから選択できます。長動作距離(LWD)対物レンズは、スライド、細胞培養ディッシュおよびフラスコ、マイクロタイタープレートなど、公称壁厚0.9~1.5 mmの容器用に最適化されています。1.5カバースリップ(厚さ約0.17 mm)を使用するアプリケーションには、カバースリップ補正(CC)対物レンズが高い倍率対開口数(NA)比を有しているため、LWD対物レンズよりも高い分解能を提供します。


卓越した蛍光イメージングと照明

すべてのEVOS Imaging Systemは、水銀アークランプとは異なり、経時的な劣化は最小限に抑えながら、50,000時間以上もの明るさと調節可能な照度を提供する明るいLED光源を搭載しています。コスト効率が高く環境にやさしいEVOS LED Light Cubeは、正確なコントロール、最小限のメンテナンス、卓越した信頼性により細胞イメージングを次のレベルに引き上げるよう最適化されています。

コンパクトで交換が容易なLED Light Cubeを、アプリケーションの特定の色素、または蛍光タンパク質のスペクトルに合わせて選択できます。各キューブには励起フィルター、二色ビームスプリッター、および発光フィルターが含まれます。フィルターは、透過効率を最大化するためハードコートされています。

コンパクトで効率的な設計

EVOSの顕微鏡は、科学者の作業スペースやワークフローのニーズを念頭に置いて設計されました。コンポーネントやコントロールは、ベンチトップに収まる単一の軽量なシステムに統合されているため、教室や実験室、会議室まで容易に移動できます。EVOS顕微鏡のサイズや可搬性により、必要な時にいつでもどこでも画像を取得および確認でき、暗室は不要です。
 

大きくて明るい、高解像度のモニター

モニターは暗室以外での画像観察を可能にし、ほぼどのようなスペースでも安全に作業が可能です。

安全性の向上、最小限の取り扱い

EVOS M3000およびEVOS M5000 Imaging Systemは、必要に応じて白衣や手袋、ゴーグル、フェイスシールドを装着しながら、安全キャビネットや細胞培養フード内で使用できるよう設計されています。細胞を継代、分割、トランスフェクション、形質導入、あるいはその他の操作を行う際の汚染のリスクは最小限です。

 

さらに、高度なEVOS Imaging Systemでは、ソフトウェアで大部分またはすべての顕微鏡操作をコントロールします。フォーカス、ズーム、パンを調節でき、(EVOS M7000では)機器に触れることなく、ソフトウエアを介してリモートでステージ移動をコントロールできるため、物理的接触による感染や交差汚染の可能性を最小限に抑えるのに役立ちます。EVOS M7000では、マルチウェルプレートのスキャンや、指定した領域の連続スキャンやなど、自動化ルーチンを実行できます。機器に必要な唯一の操作は、スライド、プレート、または他のベッセルを取り付けることです。

細胞培養時の最小限の汚染リスク。

(左)接眼顕微鏡を使用する研究者は、開放されたベンチで細胞培養を操作する際に細胞培養を汚染するリスクがあります。(右)EVOS M3000 Imaging Systemを細胞培養フード内で使用している研究者は、汚染のリスクを最小限に抑えられます。


強力で直感的なソフトウェア

すべてのEVOS顕微鏡にはオンボードのソフトウエアが付属し、画像の迅速かつ容易な表示、取得、および処理を可能にします。以下のことが可能です:

  • 画像を見ながらカラーを選択し、輝度を調節
  • コントラスト、飽和度、およびカラーバランスを調節
  • 高解像度と迅速取得から選択
  • 画像を取得し保存

EVOS M7000およびEVOS M5000のオンボードソフトウエアは、細胞カウント、コンフルエンス、Z-スタッキング、画像のタイル表示やステッチ、タイムラプス動画、RGB合成など、精密な操作コントロールと強力な画像処理ツールがを提供します。これらのツールは最低限のトレーニングで直感的に操作でき、オンボードのSmartStartでサポートされています。オートフォーカスやその他の自動ツールは時間と労力の節約に役立ちます。EVOS M7000には高度な自動機能と完全なプログラムによるコントロールが追加されているため、機器に触れることなく、ソフトウエアのみでイメージングが可能です。 

最新のEVOS M3000ソフトウエアをダウンロードしてください

最新のEVOS M5000ソフトウエアをダウンロードしてください 

最新のEVOS M7000ソフトウエアをダウンロードしてください 

直感的に操作できるなグラフィカルユーザーインターフェース

すべてのEVOS Imaging Systemには共通する特性が多くのあるため、習得と操作が容易です。機能の数が増えても、複雑さが増すわけではありません。 EVOSシステムは、あらゆるアプリケーションにおいてユーザーを念頭に置いて設計されており、複雑なワークフローでも容易に実行できるようにします。これがEVOSシステムです。

リアルタイムコンフルエンシー測定

EVOS M3000は事前トレーニング済みの機械学習モデルを使用して、画像を取得したり手動で計算したりすることなく、細胞のコンフルエンスの割合を、多くの場合1秒未満でリアルタイムで計算します。

HeLa細胞の全ウェルステッチ

EVOS M7000、10x対物レンズ、13x18ステッチ画像。染色:Calcein AM。ウェル全体をステッチする際、各視野の解像度は保持されます。

迅速で堅牢なオートフォーカス

M7000のオートフォーカスを使用すると、フィラメントなどの小構造、全細胞染色などの大構造、および核染色など小さくて明るい対象物などにフォーカスできます。

プログラムのコントロール

M7000の領域表示で、ベッセル自体の内部でナビゲートおよびイメージングできます。低倍率で対象領域を特定してから高倍率で容易にスキャンできます。

Celleste Image Analysis Software

高度な画像処理や解析には、Celleste Image Analysis Softwareオプションが、複雑な画像をセグメント化、カウント、サイズ調節、分類、および解析するための強力なツールを追加で提供します。これは、高度な画像解析や定量用の機械学習アルゴリズムを含みます。オプションモジュールのデコンボリューション、3D視覚化、および3D解析を使うと、必要に応じて機能をカスタマイズできます。


Thermo Fisher Cloud接続

すべてのEVOS機器の画像は、ConnectのEVOS Image Analysisアプリを使用してソートおよび解析できます。Connectは、サーモフィッシャーサイエンティフィックが提供する、データ保存、科学解析アプリ、およびコラボレーションツール用の安全なクラウドベースのプラットフォームです。お客様のThermo Fisher ConnectアカウントをEVOS M5000イメージングシステムに、ほんのわずかなステップでリンクさせることができます。これは機器から直接、モバイルデバイスから、またはコンピューターから操作可能です。M5000機器からThermo Fisher Cloudアカウントにサインインすると、ローカルストレージに加え、取得した画像をクラウドアプリケーションに直接アップロードすることを選択できます。アップロードが完了すると、ユーザーとその同僚はコラボレーションして、世界中のあらゆるウェブブラウザからユーザーのギャラリーにアクセスしたり、ユーザーの画像を検索、解析、および編集できます。他のConnectアプリケーションを実行して、接続された機器のステータスや構成をモニタリングできます。

Thermo Fisher Connectへの画像のアップロード

世界のどこからでもコラボレーションで画像を取得、解析、および操作できます。

クラウドベースのEVOS Image Analysisアプリ

細胞を自動的にカウントし、領域と蛍光強度を定量します。

Image Analysisアプリで、画像をズームおよびパンしたり、各チャンネルの輝度とコントラストを調節したり、疑似カラーを適用できます。領域をオーバーレイして、その次元を表示することも可能です。画像を解析する際、ターゲットの細胞vsバックグラウンドを特定すると、アプリは任意の領域にある細胞を自動的にカウントし、領域、蛍光強度、および真円度を定量します。

 

EVOS 15周年記事コレクション

For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.